こんにちは、Georgeです😊
今日のジャーナルには、私のニックネームであるGeorgeも出てくるので、今からワクワクしています🎉
さて、皆さんは「通話表」という言葉を聞いたことがありますか?
通知表ではなく、通話表です、念のため📝
通話表は、視覚情報がない電話や通信などでも、聞き間違えを防いで明確にコトバを伝えることができるように作成された表です。
日本語であれば50音の仮名それぞれに応じた単語を当てはめた「和文通話表」というものがあります📞
「あいうえお」だけ紹介しますね。
文字・・コード単語
あ・・・朝日
い・・・いろは
う・・・上野
え・・・英語
お・・・大阪
これをどのように使うかと言うと、コード単語とそれに該当する文字をセットで伝えることで、コトバを伝えます。
例えば「愛してる」という単語であれば、
「朝日の『あ』」
「いろはの『い』」
「新聞の『し』」
「手紙の『て』」
「留守居の『る』」
のように相手に伝えます。
並べると「アイシテル」ですよね。
これで「空いてる」や「相手してる」などと相手が聞き間違えることを防ぐことができますよね💡
それでは次に、英語アルファベットの通話表の話に移りましょう。
英語では通話表のことをphonetic codeと言います。
私が大学を卒業して入社した会社は日本航空でした✈️
航空業界で働いていく上で、phonetic codeは必須の知識で、入社後すぐの研修でみっちりと覚えさせられました。
次の表が、同社で当時用いられていたものです。
アルファベット26文字を順番にご紹介します🔤
| Letter | Code Word |
|---|---|
| A | Able |
| B | Baker |
| C | Charlie |
| D | Delta |
| E | Easy |
| F | Fox |
| G | GEORGE! |
| H | How |
| I | Item |
| J | Jack |
| K | King |
| L | Love |
| M | Mike |
| N | Nancy |
| O | Over |
| P | Peter |
| Q | Queen |
| R | Roger |
| S | Sugar |
| T | Tiger |
| U | Uncle |
| V | Victory |
| W | Whisky |
| X | X-ray |
| Y | York |
| Z | Zebra |
この表のコードを使う典型的な例が、Passenger Name Record(PNR)の記号を照合する時です。
お客様が飛行機の予約を入れると、旅客氏名、航空便情報(便名、日時、出発時刻、到着時刻)、連絡先情報などがまとめられた「予約記録(PNR)」というものが作成されます📋
PNRはコンピューターによって自動的に作成され、その際にアルファベットと数字の組み合わせによる記号も付けられます。
予約変更などが生じた場合には、この記号をもとにPNRを呼び出して、変更を加えることになります。
PNRの記号は、”MAQ4TE”や”SIY2DV”のように表記されています。
日本人同士でMAQ4UEを、アルファベットと数字そのままで伝えようとすると、どうなるでしょうか?
「エム、エイ、キュー、ヨン、ティー、イー」と言った時、「キュー」が”Q”なのか”9″なのか、区別がつかないですよね。
また、「エム(M)」も気を付けないと「エヌ(N)」に聞こえてしまうかもしれませんし、「ティー(T)」は「ディー(D)」との混同の可能性もあります。
こうした誤解を招かないためにPhonetic Codeが使われます。
MAQ4TEであれば、「Mike, Able, Queen, 数字のヨン, Tiger, Easy」のように読み上げます🗣️
Phonetic CodeはPNR記号の読み上げだけに使われるわけではありません。
名前の表記を間違いなく伝えるためにも用いられます。
私の高校時代の友人に、姓がSobkiewicszという人がいました。
日本人には正確な発音はなかなか難しいですし、この名前を発音されても、スペルは頭に浮かんでこないと思います。
また、航空便利用の乗客には、さまざまな国籍の人がいるので、英米系の名前を全て把握できたとしても、例えばインドネシア人のPrabowo Subianto Djojohadikusumoさんや、サウジアラビア人のSalman bin Abdulaziz Al Saudさんといった名前は、どう発音していいものやら、見当がつかないものも多いです。
こうした名前を誤解なく正確に伝えるために、Phonetic Codeはとても役立ちます。🌍
また、日本人であっても、三島さんと仁科さんでは、電話で急いで話している時など、聞き間違えは起こり得ます。
本来なら、日本人の名前であれば「三笠の『み』」、「新聞の『し』」、「マッチの『ま』」なんでしょうが、航空会社社員間のコミュニケーションであれば、「Mike, Item, Sugar, How, Item, Mike, Able」でMishimaとなりますね✍️
また、英語でのコミュニケーションの場合、アルファベットについても日本語の例で紹介した「朝日の『あ』」のような言い回しもあります。
前置詞forを使って、”A for Able”, B for Baker”と言う場合や、asとinを用いて”Z as in Zebra”, “Y as in York”という感じです。
さて、新入社員教育も終わって、成田空港の現場で働き始めてまだ日が浅い頃、私はあるアメリカ人のお客様(A氏)と話をしていました。
はっきりとは覚えていませんが、たぶん、そのお客様が連れの方を館内放送で呼び出してほしい、みたいな状況だったんだと思います。
こんな感じの会話でした💬
A氏 “Could you page my friend?”
私 “Certainly. May I have his or her name, please?”
A氏 “His name is Peter Balder.”
私”Just to make sure, I would like to spell out his last name. Is that “B for Baker, A for Able, L for Love, D for……(Oh! What was the code for “D”?)”
A氏 “D for David.”
和訳と解説も掲載しておきます。
A氏:友人を館内放送で呼び出してくれませんか?
(注:他動詞pageには、「空港・ホテルなどで名前を呼んで人を探す」という意味があります。)
私:もちろんです。その方のお名前をお伺いします。
A氏:彼の名前はピーター・ボールダーです。
私:念のため、その方の苗字をスペルアウトします。BakerのB、AbleのA、LoveのL、えっとー(心の中の叫び:Dって、何だったけ)
A氏:DavidのDだよ。
そうです。
まだPhonetic Codeを覚えきっていなかった私は、アルファベットDのコードであるDeltaが頭に浮かんでこなくて、口ごもってしまったところ、お客様が助け舟を出してくれたんですね🙏
さきほど「みっちり覚えさせられた」と書いたのですが、A氏とのやり取りの最中、私の頭の中にはDで始まる単語は、Deltaは元より、何一つ浮かんでこなかったのでした。
いやはや、ほんと、未熟者でした😅
これまでは、私が習った通話表に基づいて話を進めてきましたが、通話表のコードは一つに限られたものではありません。
一般的には、ICAO(国際民間航空機関)やNATO(北大西洋条約機構)が用いているNATO Phonetic Codeという表が広く知られています。
NATOの表では、最初の二文字はAble、Bakerではなく、Alpha、Bravoです。
さきほど、私がつかえてしまったDは、日本航空、NATO、いずれの表でもDeltaなのですが、A氏はわかりやすいDavidを使ってくれました🤝
この他にもDog、Denmarkが使われることもあります。
<終わりに>
さて、冒頭に書いたGEORGEについてです。
日本航空のPhonetic Codeでは、GのコードとしてGeorgeが用いられています。
ただし、残念ながらNATOの表ではGolfがGのコードですし、Greece(ギリシャ)やGibraltar(ジブラルタル)が用いられている通話表もあるようです。
世の中の標準が『Golf』だとしても、私にとってはやっぱり愛着のある『G for George』です。🌟
D(Delta)はド忘れしましたが、自分の名前だけは、あの日のように忘れるわけにはいきませんからね!🙌
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