こんにちは、Georgeです😊
前回に引き続き、日米の教育の違いを考えてみたいと思います。
今回は、授業とは直接関係のない諸々のことです。
いずれも日本では「当たり前のこと」ですが、アメリカではお目にかかれないものです🌎
<掃除>
日本の公立学校では、児童・生徒がみんなで教室などの掃除をするのが「当たり前」ですよね😊
自分の記憶力にも驚くのですが、小学校1年生の時にクラス全員で掃除を終えて、教室の片隅に寄せ集められたホコリとゴミを見ながら、担任のT先生から「1日でこんなにゴミが溜まるのよ。これから毎日、皆でちゃんと掃除をしていこうね。」と言われたことを鮮明に覚えています✨
それ以来、高校卒業まで「自分たちの教室は、自分たちで掃除するもの」を常識として何の疑問も持たずにやっていました🧹
アメリカ留学当時、「生徒が自分の教室を掃除する」ということを友達に話して、とても不思議がられたことを、これまた鮮明に覚えています。
アメリカでは、清掃スタッフがいるので、生徒が掃除をすることはありません。
余談ですが、アメリカの高校にはYearbookというものがあります📖
卒業年次の学年がフォーカスされてはいるのですが、日本の卒業アルバムとは少し異なって、FreshmanからSeniorまで全員が載っていて、1年間の学校活動を振り返るという内容です。
このYearbookを久しぶりに見てみたのですが、教師と並んで、清掃スタッフ5人も顔写真付きで載っていました📸
カフェテリアのレジの人も載っていたので、「学校で働く人はみんな大事なコミュニティの一員」、というアメリカらしい考え方なのかもしれないですね。
<始業式・終業式>
日本の学校では、毎学期の始まりには始業式、最終日には終業式があり、校長先生の話を聞くのが「当たり前」ですよね。
その日に授業がある学校もあるようですが、「式」とクラスごとの学活だけで終わるところが多い思います🏫
一方、アメリカの高校では、始業式・終業式というセレモニーはなくて、始業式初日の1時間目から授業が行われます。
ただし、卒業式はアメリカでも盛大に執り行われます🎓
(入学式については、直接の経験がないので、アメリカでどうなのかはよく知りません。ネット情報では、入学式もないようです)
<運動会(体育祭、球技大会)>
日本の学校では、運動会が春や秋に開催されます🍁
それに向けて、踊りや組体操の練習をしたり、徒競走や入場行進の段取りを把握するために体育の授業時間が使われます。
いくつかのクラス単位でまとめられて、紅白や、複数の色の組に分けられて、勝敗を競うという姿が「当たり前」に見られる光景です🏳️
アメリカにもField Dayという行事があるようですが、私の留学先の高校にはありませんでした。
ネット情報では、Field Dayは自由参加で、「子供が楽しむ」ことを目的に行われるので、日本の運動会とはそもそも全く異なるもののようです🏅
<文化祭(学園祭、学芸会、合唱コンクール)>
小中高それぞれで異なりますが、日本の学校では文化的な行事も行われます🎶
学園祭であれば吹奏楽や演劇などの部活の発表の場としての位置づけもありますが、学芸会や合唱コンクールは、クラス単位で出し物を決めたり、クラス別に順位が付けられるなど、団結力が強まる行事だと思います。
合唱コンクールに向けた練習では、音楽の授業時間が使われたと記憶しています🎵
アメリカの場合、私の留学時には、Senior Playというものがありました。
その年のSenior(4年生=日本の高校3年生)の中の有志がスタッフやキャストとして立候補して、2カ月の練習を経て2日間、公演しました👏
ただ、あくまでも有志によるものなので、課外活動だったと理解しています😊
<遠足>
「学年単位で近くの山に登って、クラス単位で持参したお弁当を食べる」という遠足も日本では「当たり前」に行われています🍱
アメリカにもも「Field Trip」といって、博物館や動物園、劇場などを訪れる課外学習は行われます。
が、日本の遠足とは色合いが違って、「学習目的」が前面に出ています📖
<日本のいろいろな学校行事の根っこ>
上の各項目、掃除も含めて、日本の学校には「当たり前」としてあることについて、少し調べてみたら、実は全て学習指導要領に規定されていることがわかりました📚
学習指導要領は各教科で履修させるべき項目の記載が大半なのですが、「特別活動」という独立した章が書かれています。
高校の要領において、特別活動では、
①ホームルーム活動
②生徒会活動
③学校行事
の3項目が書かれていて、このうち、「学校行事」として、次の5つが具体的な内容として挙げられています。
・儀式的行事~始業式、終業式はこれに該当
・文化的行事~文化祭等はこれに該当
・健康安全・体育的行事~体育祭等はこれに該当
・旅行・集団宿泊的行事~遠足はこれに該当
・勤労生産・奉仕的行事~教室の掃除はこれに該当
最後の「勤労生産」がわかりにくいかもしれませんが、「特別活動」の「解説」というものがあって、それによると、
「勤労生産・奉仕的行事としては、就業体験活動、各種の生産活動、上級学校や職場の訪問・見学、全校美化の行事、地域社会への協力や学校内外のボランティア活動などが考えられる。」
とのことで、しっかり「掃除」が位置づけられています。
<日本とアメリカ、どんな人間に育てようとしているのか?>
それでは、アメリカとはどんな違いがあるのでしょうか🤔
少し専門的になりますが、関係する公文書を比較してみると、とても興味深いことがあぶり出されました🔍
アメリカの場合、連邦レベルでは学習指導要領のようなものは存在せず、州レベルでの規定になるので、ニューヨーク州のものと比較してみますね。

日本の学習指導要領は1947年に最初のものが策定され、以後、改訂を重ねてきています。
どのような改訂が行われてきたのかはわかりませんが、日本の伝統的な価値観として、村社会で強調して暮らしていける人間を育て上げるという視点がこれまでずっと前面に出され続け、そのための掃除であり、また、クラスの団結力を高めるようなスポーツや文化的な活動や遠足などが、教育の一環に組み入れられているように感じました🤝
一方でアメリカにはもともと日本の学習指導要領に類するものはなく、各州や学区の教育委員会に全ての裁量があったようです🏛️
これがそもそも驚きでした😲
(Learning Standardsのようなものが各州で策定されたのは1990年代以降です)
ニューヨーク州のSocial Emotional Learning Benchmarkは、Learning Standardsの補助的ガイドラインのようなものですが、策定されてからまだ7年ほどしか経っていません)
ただ、いずれにしても、育成すべき資質・能力で”strong sense of identity(アイデンティティ)”や”sense of agency(主体性)”が前面に出ていること(逆に言うと、日本の学習指導要領ではこうした文言が無いこと)は、とても興味深いと思いました。
少し難しかったかもしれませんが、日本とアメリカの学校、それぞれがどんな人間に育成しようとしているのか、なんとなくイメージが掴めたかなと思います。
どんな感想を持ったでしょうか❓
次のジャーナルでは、授業の様子も見ることで、さらに違いをくっきりさせてみたいと思います🔍
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