英語を勉強していると日本人にはあまり馴染のない現在完了形という時制に直面すると思います。
問題集で現在完了形の設問ばかりを解いているときは
過去形との違いが気になることはあまりないかもしれませんが、
自分で英文を書くときに「現在完了形はいつ使うのだろう?」
とふと疑問に思ったことはありませんか?
英語の現在完了形と過去形は、
両方とも過去の出来事を表現するために用いられますが、使用方法や表現する意味が異なります。
英文法の教科書では、
現在完了形は完了、結果、経験、継続等を表す場合に使用されると説明されていますが、
この説明では分からない人もいると思います。
現在完了形は、過去から現在までに完了した出来事を表現するために用いられます。
つまり、過去に始まった状態や動作が現時点に何らかの影響を及ぼしている状態を表す時制です。
例えば、「I have seen that movie before. (私はその映画を以前に観たことがある。)」
のように、過去の出来事が現在に影響を与えている場合に用いられます。
その映画を観たことがあるため内容を知っているという現在の状態につなげることができる訳です。
また、現在完了形は、
just, already, yet, recently, lately, ever, never, before などの時間的な副詞と一緒に用いられることが多いです。
これらの副詞は、現在とのつながりを強調する役割を持っています。
例えば、「I have just finished my homework.(私は宿題をちょうど終えたばかりです。)」のように、
現在完了形と一緒に副詞を用いて、宿題を終えたことと現在のつながりを強調することができます。
「I finished my homework(私は宿題を終えました。)」だと、
過去のどの時点で宿題を終えたのかが不明確で、現在とのつながりも特にありません。
一方、過去形は日本語の過去形とも似ている時制で、
完了した過去の出来事を表現するために用いられます。
例えば、「I watched a movie yesterday.(私は昨日映画を観た。)」のように、
過去に完了した出来事を表現するときに用いられます。
この過去に終わった出来事は現時点に影響を及ぼしていません。
昨日映画を観たことを話し相手に伝えていますが、それは単に過去の事実の伝達で、
映画鑑賞を経て現在自分がどういう状態にあるかまでを伝えたい文脈ではないことが分かります。
現在完了形のイメージを少しはつかめましたか?
実は日常会話では、現在完了形は過去形と同じくらいの頻度で使われます。
英語を書いているときや話しているときにどちらの時制を使うか迷った場合は、
その過去の出来事が現在の状態に影響を及ぼしているのかどうかを軸に考えてみましょう。
過去形でないと意味が通じない場合、現在完了形でないと意味が通じない場合、
どちらの時制も OK な場合など答えは様々です。
また、ネイティブがどう使い分けているのかを意識しながら
ネイティブの英語を読み聞きするのもおすすめです。
繰り返し練習することでニュアンスを掴むことができると思いますので、
前回のジャーナル(◯ 受験英語は勉強しても意味がない?)でもお伝えしましたが、
文法と英会話の両方から現在完了形を意識するようにしてみましょう。
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