◯翻訳機との向き合い方
ここ数年、翻訳機が普及していますが、皆さんも使っていますでしょうか?
今日は、翻訳機にまつわる私の体験談を 1 つ紹介したいと思います。
先日電車に乗っているときに中国人の女性に道を聞かれました。
スマホの翻訳アプリを使って目的地に近い降車駅を聞きたかったようなのですが、
スマホの画面に表示された日本語は全く意味が通じませんでした。
その意味の通じない漢字とひらがなを自力で組み合わせて女性の目的地を推測し、
私も同様に翻訳アプリを使って降車駅とその後の道順を伝えましたが、これもまた通じませんでした。
結局、中国語から日本語、日本語から中国語のいずれも翻訳アプリでは伝わらなかったのですね。
結局その女性には、電車が降車駅に着いたときに「ここだよ!」とジェスチャーで教えることになりました。
この出来事のあと、私の翻訳アプリに表示された中国語が何故相手に伝わらなかったのか考えてみると、
以下のような原因が挙げられました。
1. 私の翻訳アプリが出力した中国語は文法的に正しかったが、中国人女性が意図した質問に対する答えではなかった。
2. 私の翻訳アプリが出力した中国語自体にそもそも文法エラーがあり、通じなかった。
1 つ目の原因は、中国人女性の質問を私が100%理解できていなかったので可能性として十分にあり得ると思います。
ただ、皆さんに掘り下げて考えていただきたいのは 2 つ目の原因です。
こちらに関しては、翻訳機の性能が良くなかったことに加え、
文法の正誤を判断する中国語力が私に無かったことも伝達失敗の一因ですね。
このように、語学を習得できていない人が翻訳機を使うと、
自動翻訳の性能がいくら上がっても使いこなせないため宝の持ち腐れになってしまいます。
本ジャーナルでも何度かお話していますが、語学はそもそも「ツール(道具)」です。
もっとかっこいい言い方をすると、磨けば確実に皆さんの「武器」になります。
それでは、翻訳機とバイリンガルの脳とでは、どちらがより魅力的な武器でしょうか?
それはもちろん後者ですね。
聞くときも話すときも、文章や音声を入力する手間が無く、即座に対応することができます。
機械や人工知能のデータ保有量に比べると記憶力は落ちますが、
我々の脳はその時々の状況に応じて適切なニュアンスで文を作り出すことが可能です。
また、翻訳機の故障や紛失などのリスクもありません。
翻訳機の是非はなかなか難しいところですが、
基礎的な英語が使える上で、補助的なツールとして翻訳機を使いこなすのはとても良いことだと思います。
辞書の代わりにもなり、円滑なコミュニケーションに繋がるでしょう。
バイリンガルが翻訳機をツールとして使えるようになると、鬼に金棒ですね。
そのためにも、まずは皆さんが今持っている英語力を是非磨き続けてより強力なものへと進化させていってください。
翻訳機に頼るのはそれからでも遅くないでしょう。
Have a lovely day💖
✨瀬戸・志段味の英語と英語でプログラミング教室MIRAI Labo.✨