Hi everyone, it’s May!🌸
自分がもし英語圏に産まれていたら英語を話せるようになっていたのではないかと思ったことはありませんか?
子供は、産まれた国の言葉や小さなころに住んだことのある言葉を覚えていきますよね。
日本語を話す子供も、英語を話す子供も、中国語を話す子供も、みんな産まれたときは言葉を知らないのに、母国語の話者へと驚くべき速さで成長していきます。
これは、「ユニバーサルグラマーというものが働いているから」という考え方が言語学の世界にはあるのです📚
皆さん、ユニバーサルグラマーとは何か知っていますか?🤔
ユニバーサルグラマーを聞いたことのある人は少ないと思います。
私も、大学の授業で初めて知りました。
ユニバーサルグラマー(Universal Grammar)とは、ノーム・チョムスキーというアメリカの言語学者が提唱した言語の習得に関する理論で、簡単に言うと、私たち人間は生まれつき言語を獲得するための特別な能力を持っているとするものです。
ユニバーサルグラマーは、日本語では「普遍文法」と言います📝
チョムスキーは、世界中の言語には共通しているルールや構造があると考えました🌐
例えば、文の順番や語尾の変化、単語の使い方など、言語には似たようなパターンがありますよね👀
これは、全ての人間は生まれつきこの普遍文法を持っているからだとしたのです。
これは、日本語と英語の語順には共通点は無いかと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
分かりやすくするために、以下に日本語と英語の文法に共通する簡単な例をいくつか挙げますね。
・主語と述語の順序
日本語も英語も主語の後ろに述語が続きます。
例:彼女は歌っている。=She is singing.
・修飾語の順序
日本語も英語も基本的には修飾語の後ろに被修飾語が続きます。
例えば、形容詞の後ろに名詞が続きますね。
例:大きな黒い車=big black car
日本語と英語は全く異なりますが、細かく分析していくと意外な共通点があることも分かりますね🔍。
さて、ここまで読んで、ユニバーサルグラマーが人間に備わっているのだとしたら、英語学習はもっと楽なはずでは・・・と思った人はいませんか?
残念ながら、ユニバーサルグラマーの柔軟性は臨界期を過ぎると低下していくと考えられています。
ユニバーサルグラマーそのものが完全に消えてしまうわけではありませんが、大人になると新しい言語を自然に吸収する能力は低下します。
これは、既に習得した言語の影響が強くなり、新しい文法や発音に適応しにくくなるためだそうです。
ユニバーサルグラマーは科学的に立証されている訳ではなく、この理論には賛否両論あります🤔
提唱された当時も革命をもたらすと同時にかなりの物議を醸したのではないかと思います。
実際、私が大学でユニバーサルグラマーの講義を受けていたときも、賛同する生徒もいれば、言語習得はもっと複雑で、環境や教育の影響も大きいという意見もありました📚
また、近年の研究では、脳の発達や認知科学の進展により、言語習得が生物学的な要因だけでなく、環境との相互作用によっても影響を受けることが示されています。
しかし、それでもユニバーサルグラマーは言語学の重要な概念として広く認識されており、言語の共通性を探る手がかりとなっているのです🌟
不思議で面白いですよね😊
赤ちゃんの時期を終えてしまった私たちにユニバーサルグラマーの是非はあまり関係ありませんが、大学在学中にこの概念について勉強していたときは、その不思議な魅力に引き込まれました✨
言語学者と科学者たちの解明を待ちつつ、私たちも英語を学習しながらこのような考え方もあることを頭の片隅に置いておくと良いのかもしれません。
何かのきっかけでピンと来て思い出し、言語の奥深さや人間の知識の広がりを感じることができると思います🌈
Have a great day 🌟
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