日本人の性格の特徴の一つに、協調性が挙げられると思います。

元々農耕民族だったこともあり、集団意識を持つことが得意で社会的な調和を重んじます。

 

また、その中の秩序や細かいルールに従うことも得意ですよね。

 

一方で、元々狩猟民族だったアメリカ人は自己表現や自己主張が得意です。

 

競争意識が強く、成功や目標達成への意欲が高い傾向にあります。

 

集団よりも個人の意識が強く、意見や感情を率直に表現することが一般的だと思います。

 

日本人の控え目で謙虚な態度はどのように養われるのでしょうか?

 

また、アメリカ人のアグレッシブで活発な性格はどのように養われるのでしょうか?

今日は日本とアメリカの小学校の違いから 国民性を考察してみましょう。🇺🇸🇯🇵

 

 

1. 教師中心の授業スタイル

日本の小学校では、教師中心の授業スタイルが一般的です。

教師が知識を一方的に伝え、生徒たちはその指示に従って受動的に学習するスタイルです。

日本の社会においては上下関係や年功序列が根強くあるため、これが教育にも反映されているのだと個人的には思います。

教師や先輩への敬意が他国よりも重視される傾向があります。

 

敬語という文化もありますね。

一方でアメリカの小学校では、より対話的な授業スタイルが採用されています。

教師は生徒に頻繁にコミュニケーションを取り、生徒の参加を促します。

 

また、日本のように立って教科書を読み上げるようなこともなく、生徒たちは座ったままどんどん教師からの質問に答えていきます

 

故に教師と生徒がそれぞれ話している時間の長さは半々くらいの印象です。

 

また、机の配置も日本の小学校とは少々異なります。

黒板に向かって綺麗に整列させるのではなく、教師や生徒同士とのコミュニケーションを取りやすいようにそれぞれがランダムに好きな場所に配置したり、黒板に対してコの字状に配置したりします。

 

 

 

2. 試験中心の学習環境

日本の教育では、試験の成績が進学や将来のキャリアに大きな影響を与えることがほとんどです。

そのため、暗記や試験対策に焦点が当てられた教育が行われ、宿題の提出度合い、試験の点数などを元に成績が付けられます。

 

アメリカの小学校では、成績はより総合的な観点から付けられます。

 

試験のほかにプロジェクト、クラスへの参加度、レポートなどの要素も考慮されます。

 

日本のように一方的な情報の詰め込みを行うのではなく、生徒の積極性を重視する傾向があります。

 

日本の漢字試験同様に英単語のスペルの試験などもありますが、絵本を一から作る、課題曲に合わせてダンスを考えるなどの創造性を育む時間も多いように思えます。

 

 

 

 

3. 登下校の方法

日本の公立の小学生には登下校集団があることがほとんだだと思います。

 

低学年の生徒たちは 高学年の先輩に誘導してもらい、皆で一緒に登下校しますよね。

 

一方でアメリカの小学生は、ほとんどがスクールバスで登下校します。

治安を考慮した対策というのもありますが、アメリカは国土が広いため日本のように徒歩で通えないというのが大きな理由です。

スクールバスが学校とサブディビジョン(一軒家の住宅街)の中を行き来するため、生徒たちはそれに乗って学校に通います。

 

 

 

4. 昼食の取り方

日本の小学校の給食には当番制があり、生徒自身が着替えて給食室に取りに行き、それを教室内で取り分け、全員で「いただきます」と言って昼食が始まると思います。

 

教師は教室で生徒たちと一緒に食事をとり、食事の際のマナー、手洗いや箸の使い方、食べ物を残さないこと、歯磨きなどを指導します。

また、食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言いますね。

 

アメリカの小学校のランチタイムは日本とは大きく異なります。

 

私が通っていた小学校では全生徒 がカフェテリアに集合し(カフェテリアに全生徒を収容できない場合は学年などで時間帯を分けていたかもしれません)、それぞれが好きなものを好きなタイミングで食べます。

 

ランチボックスにりんご 1 つやサンドイッチなどの軽食を入れてきて食べる生徒もいれば、カフェテリアでピザやポテト(英語では French fries と言います)を買って食べる生徒もいます。

 

サラダやベーグルなどもあったと思います。

 

教師は別の場所で昼食をとるので、生徒たちは食育やマナーを教えられることもなく、嫌いなものや食べきれなかったものは残したり捨てたりすることもありました。

 

もちろん、「いただきます」や「ごちそうさまでした」に該当する英語は存在しません

 

また、卵焼きやプチトマトが入っているような色とりどりのお弁当を見たことも一度もありません。

さて、ここまで 4 つの大きな違いを挙げてみましたが、皆さんはどちらの小学校教育が良いと思い ますか?

やはり一概には決められず、どちらの教育も一長一短だと思います。

 

一方通行で消極的だと批判されがちな日本の教育ですが、登下校や昼食などの授業の時間以外でも整列文化や協調性、秩序やマナーを育てる工夫がなされており、良い面もたくさんあると思います。

 

例えば、東日本大震災のときに被災地のコンビニやスーパーで盗難や強盗がほとんどなかったのは、海外では驚かれています。

 

このように、平和や治安を保つことができるのも日本の規律正しい学校生活の影響なのではないかと思います。

 

また、大人になった日本人とアメリカ人の食事を比較すると、日本人の食事の取り方のほうが綺麗に見えます。

 

食事の作法を守り、食べ物を残したり捨てたりするようなこともありません。

秩序やマナーという観点で言えば日本の給食は素晴らしいシステムだと思います。

 

アメリカ教育において見習うべき点は、やはり積極性を重視しているところだと思います。

 

これは 個人的な印象ですが、アメリカ人の小学生はクラスの生徒の半数ほどが手を挙げて教師の質問に答えようとします。

 

日本の小学生は自信や意欲のある生徒が 3 割手を挙げれば多い方かな? と思います。

 

アメリカ人が積極的なのは、元々の気質に加え、日本人のように「間違えて失敗するのが恥ずかしい」や「目立って輪を乱したくない」気持ちよりも、「正解して褒められたい」や「周りと差を付けたい」という強い思いが表れているからだと思います。

 

「出る杭は打たれる」という文化は アメリカにはあまりなく、むしろ個性は批判せずに認め合おうという感覚が自然です。

アメリカ人は元々積極的な性格をしていますが、更に主体性を育んでいくような教育スタイルの効果が出ていると思います。

 

日本人の丁寧な性質に積極性を加えることができたら、日本人は世界で更に活躍する人材になっていけると思います。

 

例えば、アメリカの小学生のように、授業中は手を挙げて発言することを意識する、指示を待つのではなく自分で考えて自分で行動する癖を付ける、他人の個性を認めるなどを個々が意識することがまず小さな一歩になると思います。

 

また、授業以外の時間で自ら何かを企画してみるのはどうでしょうか?

 

例えば、英語を勉強している仲間同士でお題を持ち寄り英語 でディベートを行う会を作る、機械や数字が好きな仲間同士でロボットやソフトウェア作りに挑戦するなど。

 

同じ目的意識を持つ仲間と活動するのは楽しいですし、目標を達成できたときに自信にも繋がります。

 

日本もアメリカも、その教育は社会や文化の一部と密接に関連しており、課題は多面的であると思います。

 

日本の場合は受験制度や暗記型の教育を国が見直す必要があるかもしれません。

ただ、日本の教育システム自体を生徒たちが変えていくのはなかなか難しいため、小さなことから始めていくことがまずは大切だと思います。

 

 

 

Have a lovely day💖

✨瀬戸・志段味の英語と英語でプログラミング教室MIRAI Labo.(ミライラボ)✨

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