先日、おすすめの YouTubeリスニング教材を紹介しましたが、リーディングの勉強は皆さんどうでしょうか?
リーディングは、英語の試験においても実際のコミュニケーションにおいても非常に重要なスキルです。
入試や英検などの試験のリーディングセクションはリスニングよりも長いことが多く、高い読解力は試験の合格に必要不可欠です。
海外旅行にいくときには、看板や広告、公共交通機関やホテルの案内、レストランのメニューなどの場面で必要になりますよね 👀
また、日本国内で働くようになってからも、英語の文書や報告書を読まなければならない場面は出てくるでしょう。
いずれの場合も、読解力が高い方が情報を迅速且つ正確に把握しやすくなります。
今日は読解力を鍛える 2 つのリーディング方法「多読」と「精読」と、それぞれにおすすめの教材を紹介していきたいと思います。
1. 多読(Extensive reading)
まず 1 つ目のリーディング方法は多読です。
多読とは大量の文章を読むことを重視したスタイルで、その目的は流暢でスピード感のある読解を促すことです。
本やニュース記事などある程度分量のあるものを選び、文章の全体像を捉えるような読み方をしていきます。
分からない単語や新しいフレーズが出てきても、文脈から意味を推測するなどしてどんどん読み進めていきましょう。
繰り返して読んでいくことで、長文や複雑な構文に対する耐性が付き、読む速度を養うことができます。
また、文法や単語を細かく調べる必要が無いので、自分が興味のある内容を楽しみながら力を付けることも可能ですね。
正確な単語の意味が気になる場合や、単語の意味を調べないと次に進めない場合は辞書を引いてもちろんOK です。
おすすめのリーディング教材
ペンギンリーダーズシリーズ
以前ジャーナル「自分のレベルよりも少し上のレベルの本を読む」で紹介した、難易度がレベル分けされている洋書のシリーズです。
何でも良いので自分が好きな洋書を選んで読んでください 📖
読解力に自信が無い人は、自分が既に知っている内容の本を選んでも大丈夫です。
夏休みや冬休みの間に何冊読む!と決めて読むのも良いかもしれません。
ニュース記事
ニュース記事では様々なトピックがカバーされているため、興味のある分野を選んで読むことができます 📰
前にも紹介した、The Japan News、The Japan Times、NHK WORLD JAPAN など日本に関連するニュースの方が内容を理解しやすいと思いますが、アメリカ情勢に興味のある人は The New York Times、アメリカを中心とした世界経済に興味のある人は CNBC を読んでもいいかもしれません。
私は全てのアプリをスマートフォンに入れていて、通知が来た記事の中から興味のあるものをピックアップして隙間時間に読んでいます 💻
日本のニュースに関しては、ネットや新聞 からも同様の情報に日常的に触れるため、分からない単語やフレーズが出てきても意味を予測しやすいというのが最大のメリットだと思います。
海外のニュースは内容の理解が日本のニュースよりも難しくなりますが、社会的、政治的、経済的な情報だけでなく、文化や科学、スポーツに関する 情報など多様なトピックを読むことで幅広い知識が得られ、それがその後の精読に更に役立っていきます。
2. 精読(Intensive reading)
2つ目のリーディング方法は精読です。
多読とは異なり、文章の細かい部分を理解しながら読んでいくスタイルです。
分からない単語の意味を一つひとつ調べたり、文法の構造を分析して理解したりします。
量よりも質に重点を置いたリーディング方法で、語彙力や文法力などの総合的な英語力の向上に寄与する点が大きなメリットです。
おすすめのリーディング教材
読売新聞と The Japan News by The Yomiuri Shimbun の社説
以前ジャーナル「ニュースを活用した英語学習方法(初心者向け)」で紹介した、読売新聞の日本語版と英語版の社説です。
ほとんど対訳に近い形で発行されているため、語彙や慣用表現を勉強するのに最適です。
実際の記事の入手方法、勉強方法についてはまたこちらのジャーナルを読んでください。
英検
過去 6 回全問題集、予想問題ドリル(いずれも旺文社) 英検の問題集の読解問題は、アカデミックなテーマを取り扱ってることが多く、語彙や表現の知識を深めるのに最適です。
英検の対策をするときには、時間内に全ての設問に答えるような勉強の仕方をしていると思いますが、精読するときは時間を気にせずにじっくりと文章を読んでいきましょう。
長文問題を精読することで、自分の知らなかった単語、構文、慣用表現が明らかになり、改善していくことができます ✨
また、設問に答えることで文法や内容への理解度も確認できると思います。
英検の問題集の精読は読解力を鍛えながら試験対策にもなり、一石二鳥ですね! 👌
なお、「過去6回全問題集」と「予想問題ドリル」ですが、前者の過去問の方が難易度がやや高く、実際の試験にも近い印象です 📖
精読の場合、どちらの方が良いという訳ではないので、自分のレベルに合った問題集を選んでくださいね。
旺文社に限らず、他の出版社が出している過去問題集や予想問題でももちろん大丈夫です。
以上が多読と精読、またそれぞれにおすすめの教材でした。
多読と精読は、「鳥の目」と「虫の目」 とも呼ばれます 🐦 🐜
「鳥の目」とは高い位置から全体を俯瞰するようなイメージで、「虫の目」とは至近距離で様々な角度から見るようなイメージです。
両方からアプローチすることで、読解力を効率よく向上させていくことができます。
多読は全体の流れや主要な内容を把握する能力を養い、精読は文章の細かなニュアンスや文法が深まります。
両方の学習スタイルをバランスよく取り入れ、好きなタイミングで使い分けながら勉強していきましょう。