◯意外な可算名詞(中級者向け)

前回のジャーナルでは、

名詞を使うときは「具体的でまとまりのあるもの」なのか「抽象的・物質的なもの」なのかを考え、

前者には不定冠詞 a/an を付けるとお伝えしましたね。

 

不定冠詞 a/an を付けたりその名詞自体を複数形にできたりするものは

可算名詞(数えられる名詞)と言われます。

 

可算名詞というと、「犬」や「鉛筆」などのように

物理的にまとまりがあって数えることのできる名詞を想像するかもしれませんが、

可算名詞には意外と様々な種類があります。

 

今日はそのような意外な可算名詞を、下記の 4 種類に分けて紹介していきたいと思います。

 

 

 

1. 空間を表す名詞

一次元、二次元、または三次元のものは可算名詞として不定冠詞と共に用いられます。

 

例:a point(点)、a line(線)、 an area(面積)、a triangle(三角形)、a square(四角形)、a circle (円)、a cube(立方体)

 

 

 

2. 時間を表す名詞

時間をまとまりのあるものとして直観的に想像するのは少し難しいですが、

時間的に始まりと終わりがあるものと考えてください。

 

例:a second(秒)、a minute(分)、an hour(時間)、a day(日)、a month(月)、a year(年)、a period(期間)

 

 

 

3. 出来事を表す名詞

時間を表す名詞を応用すると、

始まりと終わりがある時間内の出来事も具体的なまとまりとして扱うことができます。

 

例:an accident(事故)、a meeting(会議)、a concert(コンサート)、a war(戦争)、a fire(火災)、 an earthquake(地震)、a chance(機会)

 

 

 

4. 種類によって区別される名詞

通常は不可算名詞として扱われますが、

他の種類と区別するために不定冠詞を付して可算名詞として扱うことのできるものもあります。

 

例えば、food を辞書で引いてみてください。

不可算名詞ですが種類を表すときは可算名詞になるという記載がどこかにあると思います。

 

これは、不可算で 使用される場合の food は「食べ物全般」を指し、

可算で使用される場合の food は「ある種の食べ物」を指すという意味です。

 

このように、不定冠詞および単数形で個々の種類を表す名詞は他にもあります。

 

例:a food(ある種の食べ物)、a liquid(ある種の液体)、a metal(ある種の金属)、a color(ある 1 つの色)

 

 

 

いかがですか?

特に liquid は water と同様に全て不可算名詞だと思っていた人も多いと思います。

 

このように、1 つの名詞が可算と不可算と両方の意味を持っていることがあるため、

知っている単語でも頻繁に辞書で調べることは非常に重要です。

 

英文を書くときは、単語一つひとつを丁寧に辞書で調べ、

このような名詞の用法や以前ジャーナルで紹介した自動詞と他動詞に気を付けるようにしましょう。

 

自動詞と他動詞の話を忘れてしまった人は、

ジャーナル「◯ 自動詞と他動詞を意識する」をこの機会に読み返してみてください。

 

 

 

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