こんにちは、Timです。
前回のジャーナルでは、『熟達論』という本から、人はいかに熟達していくかという五段階のプロセスをざっくりご紹介しました 📖
今回は、本の内容からさらに細かくピックアップして、第一段階「遊」と第二段階「型」の部分を掘り下げたいと思います 👀
何か技能を習得していく上でとても大事な考え方だと思うので、ぜひご一読ください! ✨
最初に「遊」びありき
著書の為末さんが言うには「日本人には”遊”が足りない」そうです。
おそらく真面目にコツコツ学習をされている人ほど、「お手本通り」に縛られているのではないでしょうか? 🤔
今頑張っていることに対して気力が湧かない、燃え尽きてしまって何も手につかないという方は、ぜひ意識してみてください。
「遊」とは何なのか。
誤解を恐れずシンプルに書けば、「思い切りやってみる」ことです。
躊躇なく、 心の赴くままに。
例えば、「大声を出してみましょう」と言われるシーン。
想像でも構いませんが、一度目はそれほど大きな声が出ません。
「そんなもんじゃないでしょ」と声かけがあると、二度目でさらに思い切ることができ、さらに大きな声が出ます。
英会話を例にすれば、文法を気にしすぎて何も言葉が出てこない方もいるでしょう 💦
まずは間違ってもいいから、思いつくままに言葉を発してみましょう。
思い切りを体験してから、正しく伝わる内容に修正していけば大丈夫です 👌
日常では抑制することが当たり前になっています。
初期の段階で正確な行動を意識すれば、一つ一つの所作を「正しく出来ているんだろうか」とチェックするようになってしまい、自らの表現の器の大きさに制限することになります 🆘
そんな評価癖がついている人は、好奇心を持って自由に思ったままやってみることを大事にしてみてください。
自分の感覚を信じて行動してみることで、それによってどんな変化が起こるのか自分ごととして考えられるようになります。
そうすれば、自分が生きているという実感が湧き、やる気も少しずつ湧いてくるでしょう 🔥
この感覚は第二段階「型」を乗り越えるのに、必要な感覚になってきます。
「型」の力は癖の力
「型」と聞くと、「型通りにやりなさい」と言われ、苦痛に感じてしまった経験を思い出す方もいるのではないでしょうか 💧
私自身その考えに悩まされてきたので、「型」については私の疑問に沿って要点を書いてみたいと思います。
まず、本書で説明される型とは、磨きあげられたお手本のようなものではなく、「土台となる最も基本的なもの」と定義されています。
積み木の例で言えば、綺麗な積み方の完成系ではなく、一番下にある積み木のイメージです。
Q.型を極めると、個性を潰してしまうのではないか
本書では、同じ人類として多くの共通点を持っているという点から、技術を熟達する上でも基本となる土台の部分は共通しているのではないかと考えています。
もちろん人間には個性がありますが、体格や文化が違っても、基本的な身体の作りは共通していますし、歩き方や走り方も基本的に同じ動作ですよね。
熟達する上で万人に共通の何かがある。
英語をうまく話すための動きや考えにも、一定の共通点があるでしょう。
その型を先人たちが試行錯誤の結果見つけてくれているのなら、早めに身につけた方が高度な段階に進みやすいですよね。
個性を発揮するのは、そこからでも十分可能ではないでしょうか 🆗
Q.なぜ熟達の二段階目という初期段階で「型」を身につけた方がいいのか
シンプルに言えば、「覚えるよりも忘れる方が難しい」からです。
人間という生き物は「いつもの癖でなんとかなりそうなら、その癖を使う」傾向があります。
初期段階で良い型を癖づけておくと、その型を繰り返し使うようになるので、定着しやすいです ✨
逆に、型を意識せずその場しのぎを続けていると、良くない癖がしみついてしまいます。
積み木の例を考えてみましょう。
丸い積み木を1段目に置いたとき、2段目、3段目は置けるかもしれないけれど、不安定な形のまま積み上げてしまいますよね。
一度積み上げてしまうと、1段目の積み木は取り替えにくくなってしまいます。
最初に四角い積み木を置いておくと、上の段の積み木も安定しますよね 👣
そういったイメージで、 一番下の段に安定して積みやすい型を置いておくと、その後は自分なりにアレンジして詰みやすくなっていく…と考えられるのです。
いかがでしたでしょうか? 🌟
今回は、熟達について、私自身が疑問と感じていたポイントに絞って本書の内容を説明してみました。
英語や学習方法だけでなく、何か技能を習得するときにぜひ参考にしてくださいね!
もっと詳しく知りたい方は、『熟達論』を実際に手にとって読んでみてくださいね! 😊
Have a lovely day💖
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