英語と日本語の両方を学ぶために、日本ではいくつかの異なる学校の選択肢があります。
日英バイリンガルに少しでも近づくためにはどのような学校の通い方が良いのでしょうか?
下記の 3 つの選択肢の特徴を見ながら考えてみましょう。
1. インターナショナルスクールに通う
インターナショナルスクールとは、英語を主要な言語として教育を行う学校で、
多様な文化背景を持つ生徒がいます。
例えば、親の仕事の都合で一時的に日本に住む外国人生徒や、
国際結婚をした家庭の生徒、何らかの理由で海外で生活したことがある生徒などです。
親や生徒自身に海外経験が無い日本人も通うことができます。
インターナショナルスクールのメリットはやはり英語や国際感覚を養うことができる点です。
教育は英語中心で行われ、ネイティブの講師から英語を学ぶことができます。
また、多国籍のクラスメイトたちと国際的なカリキュラムを勉強することで、国際理解も深まるでしょう。
ただ、日本の教育とは少し離れてしまうというデメリットがあります。
環境が国際的である反面、日本の文化や教養が身に付かない可能性は拭いきれません。
また、スクールの大半が日本の学校教育法では義務教育校として認められておらず、
日本人家庭の場合は義務教育を修了したことにならない点にも注意しなければなりません。
学校教育法で認可されてるスクール(一条校と言います)に通わなければ、
その後通常の国内の学校への編入や進学が難しくなります。
また、国際的な風土で過ごし培われた経験や個性をもって
日本の学校社会にその後適応できるのかどうかいう懸念も生じてきます。
以上のことを踏まえると、インターナショナルスクールに向いている生徒とは、
国際的なカリキュラムを大学まで一貫して受ける覚悟がある人だと言えるでしょう。
インターナショナルスクールを活用しながら
文系理系問わず日本の大学に進みたいと考える人は、
インター系の保育園・幼稚園や一条校の小学校に通い、
その後は通常の中学校に進学して日本語力や義務教育を身に付けていくとバランスが良いかと思います。
幼少期に英語を聞き取ることができる耳をある程度鍛え、
その後 日本の学校教育で英語力全体を強化していくようなイメージです。
早い段階で言語感覚を養うとその後の英語学習が楽になるため、
小学校から英語教育が始まる今の時代には、
保育園・幼稚園だけでもインターナショナルスクールに通うメリットは大きいと思います。
2. 通常の私立・公立の学校に通いながら語学学校で英語のレッスンを定期的に受ける
語学学校とは、英語、日本語、またはその他の言語を学ぶためのプログラムを提供する学校です。
インターナショナルスクールと同様に、
ネイティブの英語講師から正しい発音や表現方法を学ぶことができるのが大きなメリットだと思います。
また、クラスやプログラムの種類が豊富で、
例えば日常会話、ビジネス英語、英検や TOEIC などの試験対策、
留学用や海外赴任用のプログラムなど、多くの学校が多彩なコースを用意しています。
そのレベルも様々で、初心者向けから上級者向けのコースがあるため、
自分のレベルや目的にあった授業を履修することができます。
特定の目的に特化したクラスを選ぶことで、同じ志を持つ仲間を作ることもできるかもしれません。
自分 1 人で勉強するよりもモチベーションを高く保つことができるでしょう。
デメリットとしては、勉強の負担が大きくなってしまうことです。
語学学校では宿題やテストがあるため、学校の勉強との両立が難しくなる可能性があります。
また、最悪の場合は学校の勉強も語学学校の勉強も中途半端に終わってしまうかもしれません。
他の塾と同じように、学校の勉強をこなしながら、語学学校に通い続けられるスケジュール調整を行い、
強い意志の下で英語学習を続けることが重要です。
勉強を継続して英語力を伸ばせなければ、時間も費用も勿体ないため、
語学学校に通うメリットはあまり無いと言えます。
3. 英語教育に力を入れている中学校、高等学校、大学に通う
英語に力を入れている学校は愛知県にも複数あります。
私立であることがほとんどですが、
これらの学校では英語による授業が多く、他の公立学校よりも英語力を向上させることが期待できます。
文法の授業はもちろん、英会話の時間を設けているところもあります。
大学の英語系の学部では、
英語でのコミュニケーション、ライティング、ディベート、ディスカッションなどを中心に授業を行う印象です。
また、英語教育に力を入れている学校では、日本人学生用の留学制度が充実しており、
反対に留学生も積極的に受け入れているという特徴があります。
短期でも一度留学に行くと、英語はかなり上達すると思います。
また、日本に住んでいても英語を話す外国人留学生と仲良くなれば
とても有意義な時間を過ごせるでしょう。
更に、学校によっては、英検や TOEFL などの試験対策を行っており、
塾や語学学校に通うことなく将来活用する英語系の資格を取得する生徒もいます。
ただし、英語教育にそれなりの時間を割いているということは、
他の科目の充実度がどうしても低くなってしまいます。
このことは、国立大学を目指す生徒や、理系の学部を目指す生徒には
大きなデメリットとなると言えるでしょう。
国立大学を目指す生徒は全科目をバランスよくできるようになる必要があり、
理系学部を目指す生徒は理数科目に強くなければならないからです。
英語を強みとする分、
バランスの良い教育という面では他の私立や公立の学校よりも劣ってしまう可能性があります。
英語教育に力を入れている学校に向いている生徒は、やはり英語そのものに興味がある人だと思います。
英語が好きで大学でも勉強を続けて
将来は仕事に活かしたいと考えている人にはぴったりなのではないでしょうか。
語学学校と上手く両立させることができれば、英語力はどんどん伸びていきますね。
以上が今の日本で受けられる日英バイリンガルに近づくための教育の選択肢だと考えています。
ここで余談ですが、私自身はどうだったかについて少々お話させていただきますと、
選択肢 1.と 3. に近い教育を受けていました。
小学校 5 年生から中学校 2 年生まではアメリカの現地の学校に通っていたため、
日本にある学校ではインターナショナルスクールに相当すると思います。
その後は私立の英語に力を入れている中学校に編入してそのまま上級の高等学校に進学し、
大学も私立の英語系の学部に進学しました。
アメリカである程度身に付けた基礎を、帰国後日本の学校の勉強で強化していったような感じです。
通っていた学校が英語に力を入れていたため、語学学校に定期的には通いませんでしたが、
英検対策のレッスンなどは必要に応じて受けていました。
ただし、 英語や文系科目が得意になった代償として、
理数科目が不得意で終わってしまったのは私の大きな弱みだと思っています。
また、周りにも海外経験のある帰国生徒は多くいますが、全員が英語を話せる訳ではありません。
逆に、小・中・高は日本の教育しか受けていなくても、英語を扱える知り合いは多くいます。
彼・彼 女たちを見ていると選択肢 2.と 3.に近く、
努力を惜しむことなく勉強する能力があることや、
英語を含めた学力が総合的に高いことが特徴なのではないかと思います。
結局のところどれだけ英語が好きか、どれだけやる気があるか、志を高く持っているかに尽きると思います。
どのような学校の通い方が最適かは、
皆さん自身の目標やなりたい自分、将来の働き方などによって異なります。
また、少し現実的なお話をすると、各学校によって費用も大きく変わってくるため、
ご両親とよく相談して進路を決めていくことがとても重要です。
将来なりたい自分に今から少しでも近づくために、
学校の通い方や語学学校の活用方法について今一度考えてみましょう。
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