◯受験英語は勉強しても意味がない?
「受験英語」という言葉をよく耳にしますよね。
「受験英語」とは何でしょうか?志望大学に合格するためだけに勉強する英語でしょうか?
それでは、受験英語は大学進学後には不要になってしまうのでしょうか?
せっかく英語を勉強するのであれば、受験後の使い道を知っておきたいですよね。
受験英語も含め、英語を勉強する意義や目的を知っているのと知らないのとでは、
モチベーションに差が出てくると思います。
今日は受験英語について考えてみましょう。
そもそも受験英語とは何なのでしょうか?
そして、受験英語が日常会話で使用される英語から区別されてしまうのは何故なのでしょうか?
その理由は、日本の英語学習方法にあります。
現在の日本では、文法を勉強することで英語を構造や理屈から理解するという学習方法が主流で、
試験のときはその知識量が試されます。
故に、文法を細部まで正確に理解していること、語彙力が豊富なこと、
長文読解力が高いことが受験合格の鍵となります。
これらのことを総称して受験英語と言い、
一般的に偏差値の高い大学ほど試験で求められる知識のレベルも高くなります。
日本ではこの暗記中心の勉強法が長い間実践されてきましたが、
日本人の英語力は依然として全体的に低く、
中学から大学まで英語が必須科目であることに海外の人からは驚かれてしまうことも事実です。
コミュニケーションよりも文法を理解して長文を読み解くことに重きを置いてきたため、
話す聞くを苦手とする人が多いようです。
そこで、最近では文法よりも英会話などコミュニケーション中心の勉強方法も注目され始めています。
実際、2022 年からセンター試験の後継として新たに始まった大学入学共通テストでは、
文法よりも実用的な英語が試されています。
TOEIC に似たようなリーディングの問題が多く、これまでの文法中心のセンター試験とは異なり、
読解力や語彙力に加えて情報処理能力も求められる印象です。
英語の学習方法や試験方法に変化が現れつつある日本ですが、
文法よりもコミュニケーション中心の学習方法は実際に有効なのでしょうか?
結論から言うと、文法と英会話の両方から勉強していくことが効果的だと思います。
文法を勉強してインプットされたことを、英会話でアウトプットしていき、
どんどん強化させていくようなイメージです。
英語を含め言語というものは正しい文法の上に成り立っており、
その上で多少省略されたり口語的になったりしています。
英語を使いこなすためには、英文法を習得することがマストです。
例えば皆さんが大学生になって論文を書くときや、社会人になってメールや書類を作成するとき、
文法を知らずに不正確で会話のようなくだけた文章を書くと、
稚拙な印象を読み手に与えてしまうことになります。
ドイツ語やフランス語などのヨーロッパ言語を母国語とする人が英語を勉強するときは、
母国語と英語の文の構造が近く、音が似ている単語も多いため、
英会話寄りの学習方法は日本人よりも有効で、少し勉強しただけで話せるようになる人も多いです。
ですが、日本語は英語とかけ離れているため、
幼児の英語教育以外は一から文法を勉強して理屈で英語を理解することも我々日本人にとって重要です。
「文法や受験英語は役に立たない。実際の日常会話では使われない。」
などと非難を浴びることの多い受験英語ですが、そんなことはありません。
文法は全ての基礎であり、コミュニケーションに応用するためには
その基礎をしっかりと自分の中にインプットする必要があります。
また、インターネットや SNS の普及により、
皆さんの書いた文章が後に残る時代がこれからも進んでいくと思います。
正しく教養のある文章を書けるようになるためにも中高生のうちにきちんと土台を作っておきましょう。
Have a lovely day💖
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