こんにちは、Georgeです😊
以前に「英語を使った仕事」というジャーナルを書いたのですが、そこでは、私の実体験として北海道洞爺湖サミット開催年に先遣隊として来道したホワイトハウス関係者と地元町長との通訳をして、それが楽しい思い出として残っているということを書いていました🏔️
また、それと関連して「折角ICUに在籍して同時通訳の学習をする機会もあったのに、そのチャンスを掴みにいかなかったことについて少し残念に思っている。『自分のやりたいこと、興味のあること』にはできるだけ自分の気持ちに忠実になっておくべき。」という思いも述べていました。
今回のジャーナルでは、「英語を使った仕事」として真っ先に頭に浮かぶかもしれない「通訳」について、2回にわけて書いてみたいと思います✍️
<通訳のイロハ>
「通訳」についてあまり馴染みのない方も多いかもしれないので、「通訳のイロハ」として基本的なことをまずお伝えしたいと思います📖
通訳はごく大雑把に「同時」と「逐次(ちくじ)」に分類できます。
それぞれの概要は次のとおりです。
◆同時通訳
<方式>
話者の発言を聞きながら、話者が喋っているのとほぼ同時に(数秒遅れて)通訳を行います。
<特徴>
会議時間は一つの言語だけで行う場合と殆ど変わらない。
同時通訳には極めて高い集中力を求められるので、15~20分で通訳者が交替します🔄
<用いられる場面の例>
・大人数の国際会議(通訳ブースが設置される/会議参加者はレシーバーで通訳された母語を聴く)
・シンポジウムの基調講演やパネルディスカッション(逐次の場合もある)
・海外ニュースの同時中継
◆逐次通訳
<方式>
話者が一文や一段落など区切りのいいところまで普通に発言する。
それを通訳者が聞き終わってから、その発言内容をまとめて通訳します。
<特徴>
通常の会議ではこの形式が大半。
日米の会議であれば、それぞれの側に専属通訳がついて日本語話者の発言を日本側通訳が日→英に訳して発言し、それを聞いたアメリカ側スピーカーの発言を米側通訳が英→日に訳す、という形になります🤝
※ただし、往々にして通訳者が全体で一人しかいない場合も多く、その場合には双方の全ての発言の通訳を一人で行うことになります。
会議時間は一言語だけの場合に比べて倍の時間を要します⏱️
<用いられる場面の例>
・会議や商談等のビジネス通訳
・インタビューや記者会見
また、同時通訳の応用編として、次のような通訳手法もあります。
◆ウィスパーリング(whisper=ささやく)
大人数の英語話者の中に英語が喋れない日本人が一人だけいるような会議の場合、その会議は全て英語で進行します。
この場合、通訳者は日本人の隣にいて、それぞれの英語話者の発言の概要をささやくように伝えます。
これがウィスパーリングという手法です👂
一方で、その日本人が会議上で発言をする時には、発言内容を英語に逐次通訳します。
◆通訳のリレー
多国籍で開かれる会議の場合には、予め軸となる言語を決めた上で、通訳のリレーが行われます。
例えばG7サミットでフランスの首相が何か発言をした時には、その発言が仏英通訳者によってまず英語に訳され、それを英日通訳者が日本の首相に日本語で伝えます🗺️
それに呼応して日本の首相が発言した場合、その発言はまず英語に通訳され、その英語を元に、ドイツ語やイタリア語、フランス語に訳されてそれぞれの首脳に伝えられます。
通訳者は通訳ブースにいて、マイクとレシーバーでやり取りが行われます🎙️
こうしたリレーが同時通訳で行われるって、凄いですよね😲
<翻訳との違い>
翻訳と通訳との決定的な違いはそのスピード感です。
同時通訳は勿論のこと、逐次通訳であっても通訳者はその場で全てを訳さないといけません⚡
逐次通訳であれば、難解な用語が出てきた際に通訳者がスピーカーに
「今、言った●●という単語はどういうことですか?」
と確認したり、電子辞書をその場で引いたりすることも稀にありますが、それは準備不足とみなされてしまいます。
通訳者は基本的には全て事前に関連用語を調べ挙げておいて対応することが求められるのです💪
言語が異なる話者同士の会話では、異文化であるためにとても訳しにくいものも出てきます。
Mirai Labo.のX(旧Twitter)を見ていて気になった例を見つけました🔍
Xでは、「2月11日はわんこそばの日」から数日間にわたって「わんこそばを英語で紹介するとしたらこんな風になる」という投稿がありました🍜
https://x.com/EnglishMirai/status/1889076377346863485
もし、二人の日本人と一人のアメリカ人が何かしらの場で通訳を介して雑談をしていて、日本人の一人がわんこそばを例に出して話を進めたら、通訳者はどうするのだろうと想像してしまいました🤔
Wanko Sobaと言っただけでは、アメリカ人には意味不明です。
詳しく説明しようとするとその説明だけで数分を要するので、話の流れを切ってしまうことになります。
翻訳であればWanko Sobaと表記して注釈を付ければ済むのですが、通訳者はその場の話の流れを意識して適切に訳すことが求められるのです💡
<通訳の資格>
英検やTOEICと比較してあまり知られていませんが、通訳にも資格制度があります。主には次の二つです📜
◆ビジネス通訳検定(TOBIS)
CAIS(NPO法人 通訳技能向上センター)が運営。
4~2級が逐次通訳の検定。
1級は同時通訳の検定で、2級取得者のみが受験可能です✅
◆一般通訳検定(TOUI)
通訳品質評議会が運営。10~1級に細分化されていて、このうち3~1級のみを「通訳者」として認めています(6~4級は「通訳を目指す者」)。
※この二つとは別に、通訳案内士という国家資格があります。これは、訪日外国人にガイドをするための資格で、英語力以外にも日本の地理・歴史・文化などの筆記試験も課せられるものです🗾
TOBISは2005年、また、TOUIは2018年に始まった比較的新しい資格制度です。
私が学生時代にはなかったために、実はこのジャーナル記事を書こうと思って調べるまで知りませんでした😅
北海道庁で勤務していた時期(1999~2019)に何度か会議などで通訳が必要になったことがあったのですが、通訳会社に「会議通訳クラスでお願い」というようなあいまいな表現で依頼をしていました。
こうした資格を知っていたら「TOBIS2級以上の人」というような募集ができたんだなぁと、今更ですが思っています😄
<前編のまとめ>
今日のジャーナルでは前編として通訳の概要や資格などをお伝えしました🌟
ニュースで首脳会談の模様などが伝えられる時に「通訳はどうなっているんだろう?」という疑問を持ったことがある方には、少しお役に立てたかもしれないですね。
次回は、実例に基づいて通訳についてさらに考えてみたいと思います。
とても具体的な話になるので、イメージが広がると思います🚀
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