<はじめに>
みなさん、こんにちは👋
今日はBruce Springsteenの”No Surrender”という歌から印象的な一節をピックアップして、その文の解説などをしていきます🎵
Bruce Springsteenは愛称The Bossと呼ばれ、Wikipediaでは「アメリカのロック界を代表する『重鎮』」と紹介されていました。
(なかなか面白い表現だなと思いました)
”No Surrender”は1984年の”Born in the USA”というアルバムに収録されています💿
(余談:CDは1982年に販売開始されていましたが、1984年当時はまだまだLPレコードが主流でした。)
surrender(/ səréndər/)は降伏(する)、降参(する)の意味を有していて、動詞・名詞ともに同じ形です。
また、他動詞で「明け渡す」「譲る」という意味も持っています。
今日ピックアップする歌詞は次の一文です。
“We learned more from a three minute record, baby, than we ever learned in school.”
まずは文法的な構成がどうなっているか、そして、どのような意味か、自分なりに考えてみてください。
<この一節の解説>
まず、主な単語の解説をします。
learn 発音:/ lərn(米)ləːn (英)/ 意味:学ぶ、習得する、記憶する(learn by heart)💡
learnには「学んで身につける」というニュアンスがあります🧠
一方で、似た単語のstudyは「勉強する」です📚
学校で科目をstudyして、身に付いたら「learned」になります🎓
record 意味:(一般的な意味での)記録、(競技の)記録・レコード(world record=世界記録)音楽などのレコード(盤)などの意味があります✍️
特に発音要注意単語です。
名詞(記録):/rékərd/(前にアクセント。レカドのように聞こえる。)
動詞(記録する):/rikɔ́ːrd/(後ろにアクセント。リコードのように聞こえる。)
ever 発音/évər/ 意味:これまで、かつて。
babyという単語が呼びかけ的に入っています。
多分にリズム感の問題だけなので、以下の文法解釈などではないものとして扱います。
We learned more from a three minute record than we ever learned in school.
また、少し文が長いので「from~record」を外してみましょう。
“We learned more than we ever learned in school.”
だいぶスッキリしましたね✨
この省略した文を次のように細かく分解してみましょう。
ちょっと専門的な言葉も出てきますが、なんとなくでいいので通して読んでみてください。
We learned(=A) more than (=B) we ever leaned in school(=C)
Aが主節の主語と述語です「私たちは学んだ」の意味です。
Cは従属節です「私たちが学校でこれまで学んだこと」という意味です。
BはAとCの関係を伝えています。
more thanなので、「AはC以上です」という構文になります。
忠実に翻訳すると、「私たちは(Aの主語)、私たちがこれまで学校で学んだこと(C)以上(B)のことを学びました(Bの述語)。」となります。
最初に外した「from~record」は、A(We learned)を修飾しています「3分間のレコード盤から」という意味です。
これも戻すと、
俺たちは学校でこれまで学んだことより多くのことを、(たった)3分間のレコードから学んだんだ🔥
というような訳になります。
<No Surrenderのまとめ>
この歌の冒頭は、
Well, we busted out of class, Had to get away from those fools. (俺たちは学校から脱走した。(とてもじゃないが)こんなバカげたものに耐えられなかったのさ)という歌詞で、次にWe learned more from a 3 minute record, baby, than we ever learned in schoolと続いています。
冒頭の歌詞も含めると、メッセージが掴みやすいですね👍
(bustは名詞だと「胸像、胸囲」ですが、動詞では「打ち壊す」という全く関係ないような意味になります。また、bust outは俗語で「脱走する、脱獄する」を意味します)
そして、この歌のサビは、”No retreat, No surrender”、「撤退はしない。降参しない。」というとても強いコトバです✊
反骨精神の塊みたいな歌ですね。
熱さがほとばしっていて、勇気を奮い起こしてくれる、そんな歌でもあります❤️🔥
<比較級の説明>
「まとめ」は書いたのですが、今回の歌詞で使われている「more than」から話を広げて、比較級の説明もしたいと思います。
今日の文法悦明は上級者の方には簡単すぎると思いますが、例文を中心に読み進めてください🙏
比較級の基本形は次の三つです
①「短めの形容詞・副詞にerが付いたもの」+「than」+「比較される名詞等」
②「原級が不規則に変化した単語」+「than」+「比較される名詞等」
③「more」+「長めの形容詞・副詞」+「than」+「比較される名詞等」
また、③の変化形として
④「more than」+「比較される名詞等」←今日の一節は、この形です🎯
(厳密にはmoreはmanyやmuchの比較級なので、②に分類されますが、わかりやすく④を作りました)
それぞれの文例をいくつか挙げてみます✍️
参考訳は文末に付けています📚
まずは自分で意味をしっかり捉えてみてください。
①の例
“He is cleverer than I am.” (clever+er=”cleverer”)✨
“It is cooler today than yesterday.” (cool+er=”cooler”)。
“Hokkaido is four times larger than Shikoku.” (large+er(eが一つなくなる不規則変化)=”larger”)。
“You were bigger than the whole sky.” (big+er(gが一つ増える不規則変化)=”bigger”)。
②の例
“My cooking turned out better than the last time. Smoke detector did not work this time.”(betterはgoodやwellの比較級)。
“My sense of direction is worse than a GPS with a hangover.” (worseはbadやillの比較級)。
③の例
“She was more beautiful than her mother.”(more +beautiful)💖
“This pizza is more delicious than the one I had in Italy.”(more+delicious)🍕
④の例
“The project took more than two years to complete.”。
“Maybe I hang around here a little more than I should.”。
※④のように形容詞や副詞が入らない場合は、単純に「以上」と捉えればいいです。
また、moreの反対に「より小さい、少ない」にはlessを使います。
比較級についてのこれ以上の説明は、文法書を開くか、Labo.の先生に教えてもらうか、にしてくださいね。
<文中に出てきた例文の参考訳>
※いくつかの例文は歌の歌詞から拾ってきたものでした
気付いた人はいたでしょうか❓
彼は私より賢い。
今日は昨日より涼しい。
北海道は四国の4倍大きい(広い)。
あなたは大空より大きな存在だった。(Taylo Swift “Bigger than the whole sky”より)。
私の料理の腕は前回より上達した。煙感知器が発動しなかったのだから。
私の方向感覚は、二日酔いのGPSよりひどい。
彼女は母親より美しかった😍
このピザはイタリアで食べたものより美味しい😋
このプロジェクトは完成までに2年以上を要した。
きっと私はこの辺りに長居し過ぎたのかも。
(Olivia Newton-John “I honestly love you”より)。
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