こんにちは😊 Georgeです。

 

本日は、単語”allow”から始めて、スペルと発音が異なる単語についてお話ししたいと思います📘

 

 

まずはallowにまつわる個人的なエピソードを聞いてください。

 

以前のジャーナルでもお話ししたことがあったかと思いますが、私の社会人としてのスタートは日本航空成田空港支店で、国際線のチェックインや航空券の発券、搭乗口での案内などを担当していました。

 

 

チェックイン・エージェントとして重要な仕事の一つに、手荷物の計量と超過料金の徴収がありました。

 

だいぶルールも変わりましたが、例えばエコノミークラスの場合、当時はハワイやアメリカ本土などのいわゆる太平洋路線は一人2個まで、ただし、1個あたり32kgまで🎒

 

それ以外の路線は一人20kgまで荷物を無料で預けられるが、それを超えると超過料金が必要というのが基本的なルールでした。

 

 

さて、この「無料手荷物許容量」を英語で”free allowance”と言います🧳

 

allowanceを辞書で引くと、発音記号はəlάʊənsであり、その動詞形allowはəlάʊです。

 

敢えてカタカナで書くと「アウアンス」「アウ」のような発音です🎤

 

しかし、成田空港で働いていた全員がこの単語を「アロウアンス」「アロウ」のように発音していました。

 

特にLとRの発音が曖昧な日本人による発音なので、「アロウ」がallowにもarrowにも聞こえず、2年間勤務した成田空港時代には結局慣れることが出来ませんでした🌀

 

 

ずっと違和感を覚え続けていたのですが、新人という身でもあり、「みなさん、発音が違うので、ちゃんと発音しましょうよ」とは、言えなかったというほろ苦い思い出です。

 

 

 

<allowの説明>

 

このallow、基本的な意味は「許す」です😄

 

まず、類似の単語を比較してみましょう。

 

allow:「許す」「許可する」

カジュアルな許可(日常的な場面で広く使われる一般的な許可)

例:My parents allow me to stay out late on weekends.

(私の親は週末だけは夜更かしを許してくれている。)

 

permit:「許可する」

公式な許可(公的・公式な許可やルールの下での許可)

例:The school permits students to use the library after hours📚

(放課後、生徒による図書館利用を学校が許可している。)

 

forgive:「許す」「容赦する」

過ちや罪を許す、感情的な許し

例:Please forgive me for being late💦

(遅くなり、ゴメンナサイ(私を許してください)。)

 

 

次に、allowの使い方です✏️

allow+人の目的格+to 不定詞の形で:

「人」が「何かをすること」を許す という構文が一般的です。

 

先ほどの例文をもう一度記載しますので、確認してください。

 

My parents allow me to stay out late on weekends.

 

 

また、例えば、何かしらの会合で初めて会う人に挨拶+自己紹介をしたいような場合には、

Allow me to introduce myself. (自己紹介してもよろしいでしょうか?) のように言います🗣

 

 

この、to不定詞を省略して、“Allow me!” とだけ言う場合もあります。

 

これは、to不定詞が何かを明確に言わなくても、その場のシチュエーションなどで相手に類推してもらえるような時に使います。

 

何かの映画で、ある男優さんがきれいな女性にこの1フレーズを言うのを見て、格好いいなぁ!と思ったのを覚えているのですが、残念ながら、何の映画だったか、誰のセリフだったのか、全く覚えていません🎬

 

涙ものです。

 

 

allowには、「(金、時間を)与える」という意味もあります。

 

そして、名詞形allowanceでは、こちらが中心となって、「手当て、小遣い、割引、控除額」そして手荷物の時に使っていた「許容量」の意味になるんですね💰

(なお、「許可」としては、permitの名詞形permissionが一般的になります。)

 

 

では、allow、allowanceを使った練習問題です📝

 

和文英訳ですが、和文にはあえて「許す」という直接的な表現を入れていないので、少し難問の部類かもしれません。

 

じっくり考えてみましょうね。回答は文末です。

 

・新しい方針で、従業員は週に2回在宅勤務ができるようになりました

 

・このチケットで美術館への入場およびすべてのガイドツアーに参加できます

 

・このソフトウェアは、ユーザーが個人情報を安全に保存・管理できるようにします

 

・このアプリを使えば、簡単に写真編集できるよ。

 

・両親は私に月50ドルのお小遣いをくれます

 

・私の会社は出張時に旅費手当を支給してくれます

 

 

 

<気を付けよう!ローマ字読みしないようにね!>

 

allowをローマ字的に「アロウ」のように発音をするとネイティブには通じなくなってしまう単語は、他にもたくさんあります📣

 

思いついたものをピックアップしてみました。

 

発音問題で頻出のものが多いので、要チェックしてくださいね👀

 

また、発音記号がよくわからない人は、Mirai Labo.や学校の先生に、これを機会に確認するようにしてください。

 

 

ascertain(確かめる)æsɚtéɪn “certain”とは発音が異なるので要注意

 

bury(埋める)béri  イチゴなんかのberryと同じ発音です。

 

career(職業)kəríɚ

 

carrier (航空会社)kǽriɚ

 

chaos(混沌、無秩序)kéɪɑs 「チャ」と読まないでね

 

cocoa(ココア)kóʊkoʊ 「ア」はないからね!

 

conscience(良心)kάnʃəns scienceに引っ張られないように!

 

consequence(結果)kάnsɪkwèns  conにアクセントがあるので、sequenceが変化!

 

cupboard(食器棚)kʌ́bɚd どうしてこれが「カップ・ボード」じゃないんだ!と、日本人はみんな悩みます!

 

corps(軍団)kɔ́ɚ pとsは一体どこに行ってしまうんだぁ!

 

debt(借金)dét なんでbが要るんだぁ!

 

debris(がれき)dəbrí 震災のニュースで「デブリ」は一般的に用いられるようになってきました。

ただ、英語は後ろアクセントですからね。(スペルにsが入るけど、元々がフランス語単語なので、読まないんですね。)

 

diameter(直径)dɑɪǽməṭɚ まず、meterは/míːṭɚ/という発音になります。

そこにdiaが付いて「直径」になるとアクセントが移動してmeterの母音が滅茶苦茶弱くなるんんです。

kilometerでも同じ現象が起こります。

 

eyebrow(まゆげ)áibràu brow(/brau/)だけでも眉毛です。blow(吹く)とはLとRの違い、そして母音も全く異なるので、区別して覚えてください。

 

gauge(寸法・ゲージ)géɪdʒ

 

gigantic(巨大な)dʒaigǽntɪk gigaに引っ張られてギガンティックと読まないように!

 

heir(相続人)éɚ hairはhを発音するのに、なぜ、この単語はしないの?(←素朴な日本人の心の声)

 

indict(起訴する)ɪndάɪt どうしてcを無視してこういう発音になるのか、全く理解不能です(←素朴な日本人の心の声)

 

infamous(不名誉な・悪名高い)ínfəməs 日本人なら、だれでも最初はこの単語、イン・フェイマスと発音したことがあるはず。

私もです。

 

mischievous(いたずら好きな) místʃɪvəs 

 

owl(ふくろう)άʊl オウルだと信じ切っている人が多いと思いますが・・・

 

paradigm (パラダイム、模範)pǽrədaɪm なぜgが入るの?と思わず聞きたくなりますよね

 

psychology(心理学)saɪkάlədʒi 中学校の時のA先生が「プシチョロギー」とスペルを覚えるのよ!と教えていたイワクつきの単語です。

①良い解釈:難しい単語のスペルをわかりやすく解説してくれたA先生、さすが! 

②悪い解釈:A先生みたいな教え方をするから、日本人の英語の発音が永遠に良くならないんだ! さ、あなたの解釈はどちら?

 

queue (行列、列)kjuː

 

Quebec((カナダの)ケベック州)kwəbék 一つ前で、queのところをキューと読むように言ったばかりじゃん!と、怒らないでくださいね。

 

reign (統治、支配) réɪn rain(雨)と同じ発音で~す!

 

subtle (微妙な) sʌtl サブトルではないですからね!

 

thorough (徹底的な)θɚːroʊ(米国英語), θˈʌrə サラブレッドのサラです。

 

tough (厳しい、頑固な)tʌf トウフじゃないですからね!

 

いやぁ、たっくさん並んじゃいましたね~📚

 

一つでも多くしっかり学び取ってくださいね!

 

 

 

それでは、和文英訳問題(難問!)の回答例です! ✍️

 

The new policy allowed employees to work from home twice a week.

 

This ticket allows you to enter the museum and participate in all guided tours.

 

This software allows users to securely store and manage their personal information.

 

This app allows you to edit photos easily.

 

My parents give me a monthly allowance of $50 for my personal expenses.

 

My company provides a travel allowance for business trips.

 

 

<おまけ>

 

今では想像しにくいかもしれませんが、私が空港でチェックイン・エージェントとして働いていた時には、まだ飛行機には喫煙席がありました✈️

 

また、事前座席指定はごく一部だけで、自動チェックイン機はまだなくて、ほとんどの乗客は空港の有人カウンターでチェックインして席を決めて、搭乗券を受け取るという流れになっていました。

 

さて、そうした中、チェックイン・エージェントは次のような定例文をお客様にお伺いしていました 💭

 

「●●便ご利用の、●●様ですね。(いつも、ご利用ありがとうございます。)」

 

「窓側、通路側、どちらがご希望ですか?」

 

「お預けになる荷物はこれだけでよろしいですか?」などなど。

 

あと、国際線であれば、「パスポートを拝見いたします。」が加わります。

 

 

こうした中、国際線・国内線を問わず、一つの禁句がありました🚫

 

それは「タバコはお吸いになりますか?」です。

 

なぜ、これが禁句なのかと言うと、禁煙者からの回答「吸いません」が、謝りのことば「スイマセン」と同音語になるからです!🤔

 

なので、この部分は、「禁煙席、喫煙席、どちらがご希望でしょうか?」が正解でした!

 

 

古き時代のお話しでした!

 

(「古き」は間違いないですが、「良き」だったかどうかは・・・ ご想像にお任せします!)

 

 

 

 

 

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