こんにちは、Georgeです😊
今日のジャーナルは、大きく前編と後編に分かれます。
いずれもある歌を題材に使っているのですが、前編では”a”の発音について考察と例示を行っています📘
そして、後半ではその歌について若干の解説をするとともに、歌詞に含まれている韻の説明をしたいと思っています🎵
<”a”の発音~概要>
これまで私のジャーナルの中に、何回か中学の時の英語の先生が登場していました。
「Wednesdayはウェドゥネス・デイと覚えるのよ」という極めて「実践的」(冗談です。カタカナ英語の極致的)な単語の覚え方を教えてくれた人です📚
この先生が発音記号/æ/のことを「アとエの中間の、いやらしいæ」と口を酸っぱくして力説していたことを、とてもよく覚えています。
たぶん、年間100回は聞いたんじゃないだろうか😅
(あっ、本当にたまたまですが、この先生の頭文字はAさんでした。)
今さらですが、私はA先生に思い切り反論したいと思います。
「/æ/は、なんと英語的で美しい音(おと)だろう。これを綺麗に発音できるようになると、英語が通じやすくなるから、頑張って習得することが必要なんだよ」と。
余談はこれくらいにします。
英語の発音が難しい理由の一つに、同じアルファベットでも何通りもの発音がありえるので、個別の単語を知らないと、どう発音したらいいのかわからないことがあると思います🌀
私はスペイン語とロシア語もかじりましたが、いずれも一つのアルファベットには一つの音しかないので、言葉を学ぶ上でその点は楽でした。
(ロシア語はアルファベット自体が特殊なので、それを覚えるのに時間がかかるのですが・・・)
特に英語のアルファベット”a”は、含まれる単語によってさまざまな音が発せられるので、とても厄介です。
厄介なのですが、英語を習得する上では避けて通れないですね📖
「習うより慣れろ」的ですが、数多くの単語に触れるのが一番です。
このジャーナルがその手始めになればいいかな、と思っています✨
<今日の題材の歌に出てくる”a”>
お待たせしました。
今日、題材として使う歌はTaylor Swiftの”Sad, Beautiful, Tragic”です🎶
このジャーナルのタイトルだけを見て「あっ、これはこの歌の題名の直訳だ!」と気づいた方は、立派なSwiftieですね💡
“Sad, Beautiful, Tragic”の歌詞は次の通りです(後編用に①~⑦に分けています)。
まずはざっと読んでみてください。
(一部、文法的にはおかしいかもしれませんが、カンマの後を大文字で繋げているところもあります。)
① | Long handwritten notes, Deep in your pocket Words, how little they mean, When you’re a little too late |
② | I stood right by the tracks, Your face in a locket Good girls, hopeful they’ll be, And long they will wait |
③ | We had a beautiful, magic love there What a sad beautiful, tragic love affair |
④ | In dreams, I meet you in warm conversation And we both wake, in lonely beds and different cities |
⑤ |
And time is taking its sweet time erasing you And you’ve got your demons and, darling, they all look like me |
③のreprise | |
⑥ | Distance, Timing, Breakdown, Fighting, Silence The train runs off its tracks |
⑦ | Kiss me, try to fix it. Could you just try to listen? Hang up, give up. And for the life of us we can’t get back |
③のreprise |
さて、この歌には母音”a”の音を含む単語が散りばめられています📌
”a”を含む単語として何があるのか、発音記号ごとにまとめてみました。
/æ/ |
track, had, magic, sad, tragic, can’t, back |
/eɪ/ |
late, face, wait, wake, conversation, take, erase, train, |
/ə/ |
and, a, distance, |
/ά/ |
what |
/éɚ/ |
affair |
/ɔː/ |
warm |
上記はあくまでも一般的な発音例です🗣️
/æ/で掲げた単語は、状況によって/aː/の長母音で発音される場合もあります。
また、アルファベット一文字”a”(一つ、の意味)は通常は弱い/ə/の音ですが、強調して/eɪ/の二重母音で発音されることもよくあります。
また、上記は基本的にはアメリカ英語発音に準拠していますが、国により発音は大きく変わるのでさまざまなケースに慣れていってくださいね🌍
母音の/æ/や/eɪ/が使われる単語が多いということは、こうした単語を使って韻を踏みやすいことを意味しています。
この辺を後編で詳しく見ていきますね👀
さて、もう一つ余談です。
ご存じの例かも知れませんが、オーストラリアでは/eɪ/の二重母音が/aɪ/のように発音されます。
このため、I went to the hospital todayの”today”が”to die”のように聞こえるので、「今日、病院に行った」が「死ぬために病院に行った」と誤解釈される可能性があります😨
(実際には、文脈などで、こうした誤解釈はほぼ起きないのですが。)
前編の終わりに、一つだけ留意事項です。
発音記号だけを眺めていても、音を習得することはできないので、個別の発音がどのようなものかは、電子辞書などの音源素材を聞いたり、Mirai labo.の先生や学校のALTの先生からしっかりと習って、自分のものにしてくださいね📱
<韻のお話し>
さて、この歌の歌詞についてです。
あまり詳しく詩の解釈はしませんが、この歌は明らかに失恋・別れの歌です💔
以前にRedを題材にした書いたジャーナルでは、Redという歌は「失恋の歌にも関わらず、疾走感があって、こういう形に昇華できるのは凄い」と書きました。
それに対して、この歌はどうしようもないほどに暗く、どん底にまで引きずられてしまいそうな歌です。
基本的には淡々と歌われていきますが、⑥~⑦にかけては強い感情のこもった口調で歌い上げられています😢
⑥では単語の羅列によってどんどん二人の間の状況が悪くなっていく様子を描くとともに「列車が通るべきところでない線路に行ってしまった」とし、⑦ではなんとか縒り(より)を戻そうと努力したけれども、”Hang up, Give up”と、停止・断念してしまった、と愛が終わったことを表しています。
なお、”hang up”は、もともと「電話を切る」の表現です☎️
携帯電話ではイメージしづらいですが、昔の壁に掛けてある電話機で、通話を終える時に受話器をフックにかけていた時の名残りです。
(う~ん、言葉で説明しても、イメージしづらいですよね。「レトロ 壁掛けダイヤル電話 イメージ」などで検索してみてください!)
さて、韻についてです。
実は、全体としては、この歌はあまり韻が踏まれていません。
①と②で、「pocketとlocket」「lateとwait」が韻を踏んでいますが、④と⑤、⑥と⑦はそれぞれ独立したようなになっています。
それでは、何故、韻をテーマにしたジャーナルにこの歌を選んだのか?
それは、③の中で踏まれている韻がとても美しく印象的だからです🌟
We had a beautiful, magic love there・・・㋐
What a sad beautiful, tragic love affair・・・㋑
この短い2つの文で、hadとsad、magicとtragic、thereとaffairがそれぞれ韻を踏んでいて(前の二つは、/æ/の音、3つ目は/éɚ/ですね。前編をもう一度見直してくださいね。)、しかも間に挟まれているbeautifulとloveは共通です。
意味は「二人の間に美しく魔法のような愛があった」㋐(=過去)の時から、「(それがもう終わってしまった今になって振り返ると)何という悲しく、美しく、悲壮な愛だったんだ」と㋑で振り返っている、という作りになっています。
そして、この③の歌詞は、途中でも繰り返されると共に、終わりに向けて何度もリフレーンされていきます🎤
こうした解釈を読んだ上で、歌詞を見ながら音楽アプリで歌を聴いてみましょう。
何度も繰り返されるこの2行が、胸にズ~ンときませんか?
(上記の①~⑦は文法解釈しやすいように簡略化していて、一部の単語を省略しています。③がリフレーンされる中では、’Causeが頭に置かれるなど微妙に変化している箇所があるので、もしも一緒に歌うことをとおして発音の練習をしたい方は、Spotifyなどで、歌詞を見てくださいね。)
<終わりに>
今日取り上げた「韻」は基本的に脚韻を考えていましたが、英語には頭韻もあります📘
有名なマザーグースの童謡を紹介して今回のジャーナルを終わりにしたいと思います。
早口言葉にチャレンジしてみてください!☺️
(ピコ太郎のPPAPとは別物ですからね笑)
Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
A peck of pickled peppers Peter Piper picked;
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
Where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?
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