みなさんは、テストの点数が目標点に大きく届かなかったとき、何を感じますか?
「自分はもう勉強ができない人間なんだ」、「頭が悪いのかもしれない」と感じ、落ち込んでいたりしませんか?🥲
確かに、そのテストにおいて「自分が期待した点数には届かなかった」という事実はあるかもしれません。
ただ、その点数だったからと言って「勉強ができない人間」と決まったわけではありません。
“出来事”は、誰が見ても同じ、客観的な事実を指します。
人は出来事に対して、何かしらの“解釈”をします。
その解釈によって、喜んだり、悲しんだり、“感情”が生まれます💕
分かりやすい例を出すと、「気温が20度」という事実は誰にも変えることができませんが、それを寒いと感じるか、温かいと感じるか、心地いいと感じるかは人それぞれですよね。
解釈は、人によって受け取り方が変わるもので、決まりきったものではありません。
それなのに、あたかもそれが「絶対そうだ!」と事実のように信じ込んでしまうことがあります💦
こういった一方的な思い込みや誤解のことを、認知バイアスと呼びます。
バイアス(bias)とは、歪みのこと。
もっと分かりやすく言えば、“偏見”です。
自分の陥りやすい認知バイアスを自覚しておくことで、必要以上に落ち込んだり、不安になることを防ぐことができます。
今回は、よく陥ってしまいやすい3つの認知バイアスについてご紹介します。
① 確証バイアス🔍
確証バイアスは、自分の思い込みや願望を強化する情報に目がいき、そうではない情報を軽視してしまう認知のことを指します🧠
たとえば、身近な3人の友だちが同じ噂を口揃えて言っていたとき、その情報を鵜呑みにしてしまうことはありませんか?
確かに人数が多い分だけ有力な情報かもしれませんが、それが事実という証拠にはなりません。
それなのに、ときに「みんながそう言っている」と考えてしまうことがあります👂
SNSを見ているときも、このバイアスに陥りやすいです。
膨大な情報に対して、自分が「そうだ」と思っている情報がより目に入ってきやすく、それ以外の情報を軽視してしまいやすいです。
自分がこのバイアスに陥りやすいと感じたら、出来るだけ多くの人の声に耳を傾けたり、具体的なデータを収集してみると良いでしょう。
② ゼロサム思考⚖️
ゼロサム思考は、物事を0か100で判断したり、選択肢を究極の二択で考えてしまう思考のことです。
自分を完璧主義だと感じる方も、この思考が強いかもしれません。
たとえば、「この問題は絶対間違えないようにしましょう!」と先生に言われたとき。
テストでは80点をとっているのに、その問題を間違えたことで「自分には致命的な欠点がある」と責めてしまうのも、ゼロサム思考です🆘
ストイックに考えられるプラスの側面もありますが、過度なゼロサム思考は自分を苦しめてしまいます。
自分がこの思考に陥りやすいと感じる方は、「本当にそうなのか?」と一度立ち止まって考える癖をつけてみましょう。
③ コンコルド効果💼
コンコルド効果は、損失が出ると分かっているにもかかわらず、それまでに投資した努力や時間を惜しんで、投資を続けてしまう現象のことを指します。
前提として、続ける気持ちはとても大事なので、すぐに何でも手放しましょうと言いたいわけではありません。
結果がでないことが分かりきっているのに、「これだけやってきたんだから、もう後戻りはできない」と意地になっている場合は注意が必要です。
具体的なシーンで言えば、試験で「もう少しで解けそうなのに、解けない」問題に取り組んでいるとき✏️
「これだけ時間を掛けたから、最後まで解き切りたい」と粘ってしまう気持ちになりますが、一歩引いて考えると、後にもっと自分の得意な問題が待っているかもしれません。
このバイアスにかかりやすい方は、そのかかった時間や費用を無視して、ゼロベースで考えたときにどうするか考えてみるようにしましょう。
いかがでしたか?
認知バイアスは必ずしも悪いものではありません。
なので、紹介した認知バイアスに心当たりがあるからといって、必ずしも消そうと考える必要はありません👌
ただ、認知バイアスが過剰に大きくなりすぎると、必要以上に不安になったり自分を苦しめたりすることがあります。
そのときは一度立ち止まって、自分がそのバイアスに陥りやすいことを自覚してみましょう。
そうすることで、少し俯瞰して自分を見つめられ、気持ちが少し和らいだり、対策をとりやすいかと思います🧚
全てのバイアスに効く対策としては、冒頭でお伝えした「出来事」「出来事に対する解釈」「感情」を分けて書き出してみることです。
そうすることで、少し自分を俯瞰で眺められるようになりますよ。
これまでのジャーナルでお伝えしている内容は日常でも使えるものも多いですが、今回の内容は特に日常の生活でも活かせるものなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!🌟